2020-07-12から1日間の記事一覧

白銀の図書館 12 プラトン的荒野〜河上徹太郎について Ⅳ

谷崎潤一郎の『芸談』(昭和8年)も同じことを異なった例えで述べていると言えるかもしれない。 劇の内容や全体の統一などに頓着なく、贔屓役者の芸だけを享楽する、と云ふやうな芝居の見方は邪道かも知れないが、私はさう云ふ見方にも同情したい気持ちがある…