2021-07-10から1日間の記事一覧

一言一話 5

石川淳全集〈第11巻〉 作者:石川 淳 筑摩書房 Amazon 天保四年から八年にかけての飢饉のときのこと 天保四年の春、尊徳は茄子を食つて、それが秋の味であることを感じあて、ただちに異変を未然に察し、農民に誡してあらかじめ稗を作らせておき、やがて本物の…

ブラッドリー『仮象と実在』 97

... (誤りは実在と調和しないために実在によって排除される。) 1.誤りが実在によって排除されるのは、実在が調和し、必然的にそうとられるべきである一方で、誤りが自己矛盾しているからである。それが(もしそれが可能なら)存在と一致しない内容だと言いた…