2021-08-14から1日間の記事一覧

一話一言 29

有罪者: 無神学大全 (河出文庫) 作者:ジョルジュ・バタイユ 河出書房新社 Amazon 爆笑 爆笑や接吻は概念を生みだしたりはしない。客体を取り扱いやすいものにするのに必要な観念よりも、爆笑や接吻の方が、「在るもの」へのいっそう真実な到達法を計らってく…

ケネス・バーク『動機の修辞学』 3

.. 自殺のモチーフを適正化する もう一つの帰結をここで記そう。サムソンの行為の<自らに返ってくる>性質がくり返り強調されることで(敵を打ち負かす際の自己破壊的な要素)、間接的に自殺を認めるための仕掛けとなり得ている。だが、ミルトンの宗教は自…

ブラッドリー『仮象と実在』 124

... [「単なる私のもの」とはなにか。] それは「単なる私のもの」についても同じである。我々は道徳、論理、美学の議論において、ある種の細部は「主観的」であり、それ故無関係だという議論を聞くことがある。別の言葉で言えば、こうした細部は「単なる私…