2021-09-03から1日間の記事一覧

一話一言 44

文学のユートピア―1942-1954 (ロラン・バルト著作集 1) 作者:ロラン・バルト みすず書房 Amazon 対話 〈対話〉――世紀から世紀にわたって、同クラスの作家同士の間で交わされるあの二重唱ほど、フランス文学に固有で、かつ貴重なものはない。パスカルとモンテ…

ケネス・バーク『動機の修辞学』 18

.. 率直な同一化と狡猾な同一化 自己欺瞞という考えは、また別の可能性の領野をもたらす。同一化を通じ、修辞的動機が、行為者の意識的な方向づけなしに働きうるような広い領域が存在する。古典的な修辞学は、修辞の明らかな企図を強調した。しかし、修辞学…

ブラッドリー『仮象と実在』 139

...[その本質には二律背反が存在する。それは未知のものと未知のものとの関係である。] 二律背反の形でそれを述べることができる。(a)自然は私の身体にとってのみ存在する。しかしまた、他方において、(b)私の身体は自然にとってのみ存在する。 (a…