2021-09-05から1日間の記事一覧

一話一言 46

演劇のエクリチュール―1955-1957 (ロラン・バルト著作集 2) 作者:ロラン・バルト みすず書房 Amazon バルザックとリアリズム バルザックはリアリズムの作家である。というのも彼は人間関係を最終的には政治的関係としてとらえたのだ。ここにはまさに新たな思…

ケネス・バーク『動機の修辞学』 20

. 修辞と原始魔法 カーディナーの引用は「ナヴァホ族の魔法」についてのC・クルックホーンの論文からとられていて、魔法を修辞学の範囲にもたらすような観察が含まれている。実際、魔法がその背後にもつ個人的な富、権力、復讐へと向かう動機は、<部族的な…

ブラッドリー『仮象と実在』 141

[すべての自然は拡がりであろうか。267-269] しかし、先に進む前に、いくつか興味のある点を扱おう。これまで我々は物理的世界を延長として取り扱ってきたが、そうした仮定は正当化されるのかどうかという疑いが生じるかもしれない。拡がりは自然には本質…