2021-09-21から1日間の記事一覧

一言一話 57

テクスト理論の愉しみ―1965‐1970 (ロラン・バルト著作集 6) 作者:ロラン バルト みすず書房 Amazon 象徴不能症 象徴不能症とは、わたしが意味の完全な免除と呼ぶものに到達するために、ある文明や社会において行われる非常に局限された努力のことである。そ…

ケネス・バーク『動機の修辞学』 31

.. 唯名論的隠匿(クロムウェルの動機に関して) マルクス主義のイデオロギー分析は、文学的美学的な過去の遺物のなかで、ただ「諸観念」だけが生き残るという事実によってある意味誤った方向に導かれ得るのではないだろうか。名誉、忠誠、自由、平等、同胞…

ブラッドリー『仮象と実在』 152

第二十三章 身体と魂 [それらは現象であり、反論に対してなんの根拠も与えるものではない。] この章の問題については、我々は希望のない難題に達するように思える。身体と魂との関係は、経験が示すように思えるある問題を提示するが、それは事実上解決されう…