2021-10-04から1日間の記事一覧

一言一話 70

新=批評的エッセー―構造からテクストへ 作者:ロラン・バルト,花輪光 みすず書房 Amazon 絵における運動 ヌーメン 運動が運動そのものを意味するためには、動きの極点において不動化されなければならない。この前代未聞の維持しがたい休止こそ、ボードレール…

ケネス・バーク『動機の修辞学』 44

.. 「幼年期」、神秘、説得 修辞学的に考えると、象徴の説得力として「謎」の要素を受け入れることは、「魔術」や「神秘」を階級文化の受動的な反映であると同時に、文化的な凝集を維持する能動的な働きと見なすよう促すことになる。こうした説得の弁証法に…

ブラッドリー『仮象と実在』 165

[どこまで身体と魂は独立しているのだろうか。] しかし、先に進む前に、考えておくべき点がある。魂の状態は、部分的であっても、先行する状態に常に続くものではないと思われる。単なる身体的な諸条件の配列が心的生のすべての根源を与えるように思える。…