2021-11-01から1日間の記事一覧

一言一話 92

The Freudian Subject 作者:Borch-Jacobsen, Mikkel Stanford University Press Amazon 欲望と同一化 欲望(欲望する主体)は最初に来るのではなく、欲望が充足することを許す同一化に<続いて>やってくる。始めにくるのは同一化への傾向、欲望を生じさせる原…

ケネス・バーク『動機の修辞学』 66

... 7.エリオット:初期の詩と「四重奏」 エリオットの場合、反対の方向が認められ、範囲も狭いが、考察と議論には十分である。つまり、詩人は、「登攀の有効範囲」としては希薄であったイメージを後により豊かな意味合いで使うようになった。それを示すた…

ブラッドリー『仮象と実在』 187

[可能性の程度。] このことから我々は、可能性と偶然性に程度が存在するかどうかを問うべく仕向けられるが、この問いに対する我々の答えは、肯定的なものでなければならない。多かれ少なかれ可能的なもの、多かれ少なかれ真であるもの、内的に必然的である…