2021-11-22から1日間の記事一覧

よろず紙反故 1

ご時世に直立する鮎の塩 釜のない不毛な愛の転轍機 あいと答えよ踏みにじられた蝉の抜け殻 愛嬌の時代のついた青頭巾 灰色の斜め左右のお愛想 陶片の小さな神にご挨拶 人形をマルチーヌと呼び愛子とし 愛執の柵を越えたる獅子の影 玉水や愛する君の髪先に 愛…

一言一話 107

フランツ・カフカ (1955年) 作者:マックス・ブロート Amazon すばらしい夢 カフカは私に、「一隻の小舟に乗って、水のない河床を走ってゆく」「すばらしい夢」を物語った。 すばらしい。

ケネス・バーク『宗教の修辞学』 12

2 聖アウグスティヌスの『告白』における言語的行動 Plus loquitur inquisitio quam inventio. 『告白』第十二巻1 Ⅰ.一般的語について (修辞的な語と神学的なロゴスとしての語との相違のもとにアウグスティヌスの言語行動を見る。典型的なのは、「打つ」…

ブラッドリー『仮象と実在』 202

[それらはともにあるが、絶対において超越される。] この分岐が終わり、最終的に一緒になるのはもっとも確かなことである。というのも、絶対の外部にはなにも存在せず、絶対においては不完全なものはなにも存在しないからである。そして、観念と存在との不…