2021-12-15から1日間の記事一覧

フリー・インプロヴィゼーションについて私が知っている二、三の事柄 1

ジャズ・アヴァンギャルド―クロニクル1967‐1989 作者:清水 俊彦 青土社 Amazon わたくしはほとんど朝から夕方まで音楽を聴いているが、節操なく聴いているので、まったく詳しくはない、聴けば聴くほど新しいものを聴きたくなって、そもそもあまり蓄積という…

ケネス・バーク「特殊詩学、一般言語」 1

[(Language as Symbolic Action: Essays on Life, Literature, and Method)] [Author: Kenneth Burke] published on (July, 1978) Amazon 【『象徴行動としての言語』もちょっとだけ訳したので、ちょっとだけ。】 I まず第一に取り上げるのはポーのエッセイ…

よろずの紙反故 23

朱を奪うものさえいない湿潤地 来年の揚げ足をとるミカエルよ 音階のあげくのはてがアボカドに 明け方に雲隠れする管財人 宝玉を磨き続ける夜の明け

一言一話 127

食いしん坊〈1〉 (朝日文庫) 作者:小島 政二郎 朝日新聞社 Amazon 菊正宗 さて、菊正宗だが、酒飲みは異口同音に菊正がいゝと言う。私の知っているだけでも、鈴木三重吉、水上滝太郎、室生犀星などは菊正党で、戦争前まで、銀座の鉢巻岡田、日本橋の灘屋の二…

ブラッドリー『仮象と実在』 223

[現象、言葉の意味] 我々の経験のどの側面も、それだけで実在になるものではないことを見てきた。なにものも主要なものではなく、他者や全体を説明する助けになることはできない。それらはすべて現象であり、すべて一面的で、その向こうに去って行く。しか…