2022-01-07から1日間の記事一覧

よろずの紙反故 35

内外を裏返しにする枯れた花 血痕の数を数える内見よ ありなしか乃至はなしのありかはなしか 内実をきりでつついてぽんと割り ぐしょ濡れの内心だけがやや乾き

一言一話 149

ノーマン・ブラウン『エロスとタナトス』から。 スピノザの神とフロイト スピノザの体系の神は<<自然の総合体>>である。彼は愛を快楽として、外的原因(快楽の源泉)という考えとともに、満足は愛する対象の存在にあるという意味で、愛するものとの総合…

C・S・パース『科学の論理について』 5

科学の非心理学的概念を採用する幾つかの理由が挙げられたので、この概念を十分に明確なものとし、論理の定義に役立てることとしよう。この目的のためには、ロゴスを抽象的なものから具体的なものへ、絶対的なものから従属的なものにしなければならない。絶…

ブラッドリー『論理学』 1

第一巻 判断 第一章 判断の一般的性質 [判断とはなにか。観念を含み、観念は記号である。1-3] 1.論理学を研究し始める前に、どこから始めるべきか知ることは不可能である。研究しおえた後にも、不確実性は残る。一般的な順序などないのであるから、判…