2022-01-13から1日間の記事一覧

よろずの紙反故 40

秋の暮れ羽蟻のとまる枯れすすき クレールの肺に咲きたる蓮の花 盃に海を注ぎて波を足し 倍にして半分に割る数学者 虚の膜を破水でいずる名女優

一言一話 154

ラヴズ・ボディ 作者:ノーマン・O. ブラウン みすず書房 Amazon 固有の自我という幻影 我々が自らのものだとしている魂(自己)は幻影である。「自我−心理学」に対する精神分析の真の貢献は、自我はのみ下され、取り込まれた世界の外部にある小片、あるいは…

C・S・パース「科学の論理について」 9

この例では、草食動物はもっとも広がりがあるあるいは大前提であり、牛と鹿は小前提であり、蹄の分かれたは中前提であって、アリストテレスの定義を例示する助けとなろう。そして、我々の帰納的推論は、述語としてある大前提から中前提を通じて小前提を論じ…

ブラッドリー『論理学』 6

[誤りの反駁。11-12] §11.こうした判断の記述において、我々が同時に気がつく二つの点がある。読者は、我々が<一つの>観念、あるいは観念内容をもつ判断について語り、主語と繋辞についてはなんの言及もしていないことを認めるだろう。一方、も…