2022-01-26から1日間の記事一覧

よろずの紙反故 52

暑気見舞い小岩がお菊を連れてきて 来賓の乞食仙人萩の露 生肉を雷斧石もてミンチにし 雷鳴の象る空を譜面とし 煙たつ火鉢の前の羅宇のやに

一言一話 156

Psychoanalysis and Storytelling (Bucknell Lectures in Literary Theory) 作者:Brooks, Peter Wiley-Blackwell Amazon 前快感と文学 このよく知られた一節で、文学形式の諸効果と前快感が同一視されていることは、多分、一見思われるほどつまらないことで…

レイモンド・ウィリアムズ『マルクス主義と文学』 11

この言語の物象化の主要な理論的表現は、二十世紀に、客観主義的なデュルケム的社会学と密接な関係をもつソシュールの作品においてあらわれた。ソシュールにおいて、言語の社会的性質は安定しており、自律的で、規範的で同一の形式に基づいたある体系(ラン…

ブラッドリー『論理学』 18

§5.こうしたことが現実を構成するいくつかの点である。真理はその一つをももっていない。それは観念の世界に存在する。観念は、我々が見てきたように、単なるシンボルである。一般的であり形容詞的で、実体でも個的でもない。その本質は意味のなかにあり、…