2022-01-27から1日間の記事一覧

よろずの紙反故 53

牢番の白髪数える大晦日 日の丸に肉布団朗詠し 草原の狼煙の前の君の影 天宮の蜜蝋の如き廊下かな 琅玕や性感帯を探しかね

一言一話 157

The 1950s ジャック・リヴェット「ある革命についてのノート」(カイエ・デュ・シネマ54 1955年クリスマス号) 1955年のアメリカ映画 グリフィスの我々の存在を揺るがすような強襲ののち、アメリカ映画の第一時代は俳優たちに属していた。次に続くの…

レイモンド・ウィリアムズ『マルクス主義と文学』 12

本質を構成するものとしての言語の観念は、常に、こうした還元の危険にさらされている。しかしながらそれは、孤立した独創的な語が観念論に向かう方向においてのみではなく、客観的唯物論や実証主義においても、「世界」や「現実」や「社会現実」が、あらか…

ブラッドリー『論理学』 19

§7.しかしながら、この結論は容易に持ちこたえることができない。というのも、もし真理がそのようなものであったら、あらゆる真理は偽と大して変わらないものとなってしまうだろう。我々は定言的判断をそう簡単にあきらめることはできない、というのは、も…