2022-01-29から1日間の記事一覧

よろずの紙反故 55

武蔵野のあけのこったる窪地かな 銚子沖波頭立つ赤曽朋舟 揚場ではチンチロリンが波をのみ オペ室で身をあけはなす君の骨 明け番に昨日の様子を探られて

一言一話 159

カイエ・デュ・シネマ1956年ベスト13 1.ロベール・ブレッソン『抵抗』 1956年 仏 2.ジャン・ルノワール『恋多き女』 1956年 仏 3.ニコラス・レイ『理由なき反抗』 1955 米 4.オーソン・ウェルズ『秘められた過去』 1956年 ス…

レイモンド・ウィリアムズ『マルクス主義と文学』 14

言語を道具へ還元することに対抗するものとして、活動としての言語を観念論風にあらわした、言語を表現としてとらえる考え方は、明らかに魅力的なものであった。それは、敵対理論が情報の伝達、メッセージの交換、対象の名づけに限定し、最終的には抑圧した…

ブラッドリー『論理学』 21

§11.我々は実在が、少なくとも我々の知る限り、現前しているに違いない、と自然に考えている。もし私が直接それと行き合うことがなければ、私はそれを決して確かめることはできない。結局、私が感じるもの以外には実在ではあり得ず、私は自分に触れるもの…