2022-05-26から1日間の記事一覧
雨こゆる浅香の田螺ほり植ゑて 杜國 『古今集』巻第十四、「陸奥のあさかの沼の花かつみかつ見る人に恋ひやわたらむ」、読み人知らず。また『著聞集』巻第十九、圓位上人、「かつみ葺く熊野詣のやどりをば菰くろめとぞ言ふべかりける」。『俊頼散木棄歌集』…
ああ、アハシュエロスよ、永遠のユダヤ人(1)。寓話であるのか、そうでないのか、汝こそは終わりのない悲痛に満ちた巡礼に最初に出発したとき、エルサレムの門を飛び立ち、無益にも追いかけてくる呪いから逃げ去ろうとした汝でさえ、姉の部屋から永遠に離…
§15.言いたいことはすべて言ったので、喜んで次に移ろう。というのも、我々は少しだけ形而上学に手をつけたに過ぎないのだが、それでも私には、できうる限り論理学の第一原理を明確に維持することができるか不安になっているからである。いまの例で言うと…