2022-05-28から1日間の記事一覧

幸田露伴芭蕉七部集『冬の日』評釈の評釈46

床更けて語ればいとこなる男 荷兮 前句の「只なきになく」を人が泣いたものと見なしてこのつけ句になる。遊女と旅人が偶然に会い、国なまりの言葉の端から、問いつ問われつしていとこであることを知り、やむない理由で奥州を出たきさらぎの昔はこれこれとい…

トマス・ド・クインシー『自叙伝』16

最後に、英国教会が墓の所で執り行う荘厳な儀式になった。教会は死者が空中に留まっているまま放っておきはせず、彼らが墓の側に来て「心地よく厳粛な別れ」(1)を告げるまで待つのである。もう一度、最後に棺が開けられた。すべての眼が名前、性別、年齢…

ブラッドリー『論理学』82

§19.排中律は選言の一種である。その性質は次のように調べねばならない。(i)選言は共通の性質を主張する。「bあるいは非b」においてAについて主張される共通の性質はbに対する一般的な関係である。(ii)選言は両立不可能な領域を主張する。bの…