一言一話 13

 

 

イメージ、存在の生成

 

イメージはわれわれのなかに根をはる。たしかに外部からうけいれたものだが、自分にもきっとこれを創造することができた、自分がこれを創造するはずだった、という印象をもちはじめる。イメージはわれわれのことばの新しい存在となる。イメージは、そのイメージが表現するものにわれわれをかえ、これによってわれわれを表現するのだ。いいかえれば、それは表現の生成であり、またわれわれの存在の生成である。ここでは、表現が存在を創造する。

 イメージは言葉を同じように、我々を形づくる。言葉が会話や挨拶、ひいては詩や散文によって「私」を生成するように、イメージは想起や回想、あるいは絵画や映画によって「私を生成する。