一言一話 83

 

荘子の言語観

 仮りに荀子の言語観を、世界ー観念ーことば、と図式化するならば、これとの対照において荘子のそれは、世界ーイメージーことバー観念、とでも表示できるであろう。そして前者を市場のことばと呼ぶほかに論理の言語と称するならば、これまたそれとの相対的関連において、後者の空白のことばを神話の言語と仮称するのもあながち附会ではあるまい。

神話の言葉というよりは、もっといい言葉があるような気がする、いま思いつかないが。