断片蒐集 35 岩井寛/覚醒への敏感さ

 

 現実が遠くにあるのではなく、身近にありすぎて処理できない。

分裂病者の覚醒レベル

呼吸、脈拍、血圧、自律神経機能などを調べて、分裂病者は正常者に比べて極度に覚醒レベルが高いと考えられるようになった。分裂病者は外界と自己との間に壁をつくり、無為自閉の殻に閉じこもりがちなので、覚醒状態が低いと考えられる傾向があったが、実際はその逆で、過剰に覚醒して外界の変化に極度に鋭敏に反応しやすいことがわかった。