2021-10-05から1日間の記事一覧

一言一話 71

新=批評的エッセー―構造からテクストへ 作者:ロラン・バルト,花輪光 みすず書房 Amazon 倦怠 倦怠とは余計な時間の表現であり、よけいな人生の表現である。 どんな文脈かまったくおぼえていない。シャトーブリアンにとっては、ということのような気がする。…

ケネス・バーク『動機の修辞学』 45

. III 秩序 .. 実在的な語、弁証法的な語、究極的な語 第一に我々が取り上げるのは、<実在的な>語である。それはとりわけ、<いまここにある>経験された事物を名づけるもので、生物学的分類のように<種と種差によって>定義される。ベンサムが法の「…

ブラッドリー『仮象と実在』 166

[諸魂間の交流、その性質。] この章を終える前に、魂と魂の関係について述べておく必要がある。魂の間のコミュニケーション、またその同一性と差異は、我々が間違いに関して注意深くあらねばならない点である。第一に、経験が互いに分離されることは確かで…