2021-11-30から1日間の記事一覧

よろずの紙反故 9

ブロンズの騎士はあかざの奥に住み 楊貴妃やマダムのつける明石玉 夜が明けて黎明の夜になりぬれば 赤土で瞳を覆うオルフェウス 贖いは亀甲縛り夏日かな

一言一話 113

黒いユーモア選集〈1〉 (河出文庫) 作者:アンドレ ブルトン 河出書房新社 Amazon 黒いユーモア選集〈2〉 (河出文庫) 作者:アンドレ ブルトン 河出書房新社 Amazon ボードレールと黒いユーモア 数カ月の沈黙を破って、彼がつぶやいた最後の言葉は、この世で最…

ケネス・バーク『宗教の修辞学』 19

VIII.思春期のよこしまさ 『神学大全』の問答形式で、この章はなぜアウグスティヌスが、仲間と一緒に梨をとりそれを豚に投げつけた思春期の悪ふざけをかくも強調するのだろうかを問う。その行為は彼の宗教的動機の完全なパロディー(「よこしまな模倣」)と…

ブラッドリー『仮象と実在』 209

[それは不整合であることが証明され、自らを超え出る現象である。] 素っ気なく、欠陥のある概略ではあるが、善から矛盾を取り除く宗教の主張について述べた。我々が考えるべきなのは、そうした主張がどの程度まで正当化されるかということである。宗教はあ…