2021-08-20から1日間の記事一覧

一話一言 35

ニーチェについて―好運への意志 (無神学大全) 作者:ジョルジュ・バタイユ 現代思潮新社 Amazon 交流 賭けに投じられた二つの存在 私の存在の彼方は、まずはじめ虚無である。つまりこの場合の彼方とは、私が、引き裂かれてゆく中で、空虚の耐えがたい感情の中…

ケネス・バーク『動機の修辞学』 9

.. 要約 第一に、我々は神に同一化するサムソン、それに同一化するミルトンについて記した。それから、王党派のペリシテ人との、ピューリタンのイスラエル人との同一化がある。次に、そうした同一化を用いた詩を書くことで、現実のミルトンが市民として不満…

ブラッドリー『仮象と実在』 130

...[直接的経験、或は間接的経験による訴えかけ] 独我論者お気に入りの議論は、最も単純な形で言うと次のようになる。「私は経験を越えることはできない、そして経験とは《私の》経験でなければならない。このことから、経験こそがその本義である私の自己…