2021-09-16から1日間の記事一覧

一言一話 55

批評をめぐる試み―1964 (ロラン・バルト著作集 5) 作者:ロラン バルト みすず書房 Amazon 批評の責務 批評の責務(それがその普遍性の唯一の保証だ)は純粋に形式にかかわるものだということができる。それは、考察される作品もしくは作者のなかに、いままで気…

ケネス・バーク『動機の修辞学』 29

.. .. ベンサムの修辞的分析 説得の研究についてのベンサムの偉大な貢献は、そのほとんどが彼自身の意図に反してなされた。形象の暗示を真に越えることのできる議論の方法を奨励しようとして、彼はいかに我々の思考が形象に支配されているかをあらわにした。…

ブラッドリー『仮象と実在』 150

[その整合性。] 次に整合性と呼ばれている問題に移ろう。この問題はほぼ一瞬で捨て去ることができよう。というのも、ある部分、それには形而上学に必要なものはないからであり、またある部分、後の章で扱わねばならないからである。しかし、整合性がどう理…