批評
批評をめぐる試み―1964 (ロラン・バルト著作集 5) 作者:ロラン バルト みすず書房 Amazon 批評の責務 批評の責務(それがその普遍性の唯一の保証だ)は純粋に形式にかかわるものだということができる。それは、考察される作品もしくは作者のなかに、いままで気…
都築ケ岡から (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ) 作者:河上 徹太郎 メディア: 文庫 吉田松陰 武と儒による人間像 (講談社文芸文庫) 作者:河上徹太郎 発売日: 2015/01/09 メディア: Kindle版 河上徹太郎私論 作者:遠山 一行 メディア: 単行本 歌舞伎には伝…
都築ケ岡から (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ) 作者:河上 徹太郎 メディア: 文庫 日本のアウトサイダー(新潮文庫) 作者:河上 徹太郎 発売日: 2016/06/17 メディア: Kindle版 ここに至って、河上徹太郎にとって市村羽左衛門という存在がもつ意味合いが…
都築ケ岡から (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ) 作者:河上 徹太郎 メディア: 文庫 「型」は、役者が伝統的に受け継いできたものだけを意味するのではない。例えば、コメディのチャップリンやキートンやマルクス兄弟、西部劇のジョン・ウェイン、ミュージ…
都築ケ岡から (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ) 作者:河上 徹太郎 メディア: 文庫 なにぶん接したことのない役者たちばかりで、手袋をはめた手で靴の上から痒いところを掻くかのようなまどろっこしさを覚えないわけにはいかないが、それは致し方あるまい…
また、正宗白鳥も羽左衛門には賞賛を惜しまない。三宅周太郎との「芸談義」という対談で、羽左衛門を次のように位置づけている。 左団次が出て、一時、昔風の歌舞伎は勢いが衰えていた。左団次が盛んな時は、歌舞伎は羽左衛門が閑却されたようだった。しかし…
流れる (新潮文庫) 作者:文, 幸田 発売日: 1957/12/27 メディア: 文庫 女主人は「演芸会」のために毎日清元の練習をしている。その会とは「みんなが力を協せて、わが土地のためによそ土地に負けない名舞台・名演技をしようといふのではなくて、たがひに意地…
吉田松陰 武と儒による人間像 (講談社文芸文庫) 作者:河上徹太郎 発売日: 2015/01/09 メディア: Kindle版 河上徹太郎は日本では他に類をみないプラトン的な批評家である。随伴したと思われている小林秀雄が、常に名人や達人、あるいは名品や本物といった個物…
現代と音楽 (1972年) 作者:遠山 一行 発売日: 1972/06/12 メディア: 単行本 第三の驚きは、あるいは、私にとって最も大きいものだったかもしれない、というのも、そこではまさしく私が西欧音楽を聞くきっかけになったグレン・グールドやミケランジェリといっ…
名曲のたのしみ (1967年) 作者:遠山 一行 メディア: - 第二の驚きは、西欧音楽において、バッハからガーシュインまでのなかから、100曲を選ぼうという途方もないことが企てられる『名曲のたのしみ』という本によるもので、長い歴史のなかから100曲を…
カラー版作曲家の生涯 ショパン (新潮文庫) 作者:一行, 遠山 発売日: 1988/07/28 メディア: 文庫 それにしても冒頭がショパンである。ピアノという楽器が好きな私は、ピアニストのCDを薄く広く聞いてきたが、浅知恵と虚栄心から、バッハやハイドン、モーツア…
自明だと思われていることを疑問視することから批評は生まれる。少なくとも日本において、遠山一行は音楽という分野においてほとんど唯一の批評家である。武満徹や高橋悠治は作曲や演奏の傍ら文章をよくしたが、作曲、演奏の副産物であり、自らの成立基盤で…