2021-10-08から1日間の記事一覧

一言一話 74

新=批評的エッセー―構造からテクストへ 作者:ロラン・バルト,花輪光 みすず書房 Amazon 何でもないこと <何でもないこと>は<何でもないこと>としか言いようがない。<何でもないこと>はおそらく、どんな言いかえ、どんな隠喩、どんな同義語、どんな代用…

ケネス・バーク『動機の修辞学』 48

.. 「神話的」基盤と「状況の文脈」 感覚的イメージと神話的イメージには本質的な差異はないと考えられる。両者とも、単に、観念の修辞的な補強物として扱える。それゆえ、公的な表現として社会的に流通し、多かれ少なかれ限定的集団の個別な観点をあらわし…

ブラッドリー『仮象と実在』 169

第二十四章 真理と実在の程度 [絶対に程度はないが、それは存在については真ではない。] 前の章で我々は真理と実在の程度についての問題に到達し、ここではこの観念に含まれるものを明確にするよう努めねばならない(1)。こうした試みは、完全にまた詳細…