2021-11-26から1日間の記事一覧

よろずの紙反故 4

青侍奥義の果てはクジラ割り 球体に鶯宿梅の枯れ木立 来客のオウムのごときバランスよ 港町阿吽の息で温めて 糸たぐりオウムガイからでるデメーテル

一言一話 109

梶井基次郎全集 全1巻 (ちくま文庫) 作者:梶井 基次郎 筑摩書房 Amazon ある崖上の感情 崖の上から他人の家の窓を見る 僕はながい間じいっと眼を放さずにその窓を見ているのです。するとあんまり一生懸命になるもんだから足許が変に便りなくなって来る。ふら…

ケネス・バーク『宗教の修辞学』 15

Ⅳ.中間部分、要約 (改宗の瞬間における「開く」という語の発生率。転向者のグループ。アウグスティヌスの改宗についての見解。改宗と倒錯が併置される。) アウグスティヌスの回心は『告白』全体のほぼ数学的中心で重大な局面を迎える。前の章(第八巻第十…

ブラッドリー『仮象と実在』 205

[内的道徳性としての善。] しかし、この問題についてこうした考え方では不満足な部分があると思えるので、より詳細にわたって考えることにしよう。より洗練された意味合いで、我々はまだ善を扱ってはこなかった。(1)すでに知ったように、善は道徳性であ…