2021-12-04から1日間の記事一覧

よろずの紙反故 13

ペヨーテを匙でほじくる赤ら顔 身の恥をあからさまにする大魔神 西方の浄土の部屋のあかりかな 天和であがってみても雨夜かな 上がり口手招きをするますみかな

一言一話 117

『桑原武夫全集3 伝統と近代化』 ..芭蕉について ...芭蕉の誠と西欧文学のサンセリテの相違 ところが綿密な研究をつづけた学者のうちにも、同じように芭蕉を西洋風の人生詩人に見たてようとする傾向がある。そして「誠をせむる」などという言葉に力点がおか…

ケネス・バーク『宗教の修辞学』 23

XII.しがみつくこと(Inhaerere) ジョン・ボウルビーの幼児における「五つの本能的反応」。アウグスティヌスはその三つ、泣き叫ぶこと、笑うこと、吸うことに言及する。しがみつくこと、ついていくことには言及していない。成人してから、ついていくことは、…

ブラッドリー『仮象と実在』 213

第二十六章 絶対とそのあらわれ [この章の対象」 我々は善が、真理と同じように、一面的なあらわれであることを見てきた。それぞれの側面は、自らを超越すると主張された。その運動によってそれぞれは限界を超えて発達し、より高次のすべてを抱握する実在に…