2021-12-28から1日間の記事一覧
終末の妻に分けたる夏空よ 蜘蛛の眼が虚空に溶ける差異の差異 ぼんぼりをジッポでつける年の暮れ 吐息でね財を受けたる葵君 最強の敵を愛するモグラかな
小林秀雄全集〈第7巻〉歴史と文学・無常といふ事 作者:小林 秀雄 新潮社 Amazon 歴史と文学 歴史事実の筋金 歴史は決して二度と繰返しはしない。だからこそ僕等は過去を惜しむのである。歴史とは、人類の巨大な恨みに似てゐる。歴史を貫く筋金は、僕等の哀惜…
I 我々はなにを論議することができるだろうか。理解できないものについてはなんであれ論議できないのだろうか。自然や想像のなかに存在しないものについては論議することさえできないのだろうか。三段論法で論じられるものについてはなんであれ我々は論議で…
[絶対はまた(正確には)人格的なものではない。] 絶対は知られてはいるが、ある意味で、我々の経験や知識よりも高次のものである。このことの関連において、私はそれが人格をもっているかどうか問うてみよう。そうした疑問に達したとしても、我々はそれを…