2022-01-05から1日間の記事一覧

よろずの紙反故 33

夢のなか太神楽には名美の足 人入れの太閤が見るポチョムキン わたくしが対岸に見る私たち 大寒に造物主が水浴びし 絵の端の橋で尋ねる君の名は

一言一話 147

古代人と夢 (平凡社ライブラリー) 作者:西郷 信綱 平凡社 Amazon 古代人にとっての夢 フロイトやユング以後の現代人は夢を、意識の底に沈んだ欲望や衝動、あるいは集団無意識のあらわれと考える。この考えが学問的に妥当であるかどうかは難しい問題で、私に…

C・S・パース「科学の理論について」 3

こうした主張は極端な場合、間違いよりも悪いものとなる。論理は悟性の働き、精神の行為、知性についての諸事実などとはまったく関係がない。このことはカント派たちによって繰り返し示されてきた。しかし、私は更に一歩進み、論理学について完全に非心理学…

ブラッドリー『仮象と実在』 243

[間違いと錯覚。] すべてが間違いであるがすべてが幻影ではない。我々の観念が実在と同一ではない限り、それは誤りである。その相違が我々の本性において衝突を起こす限りにおいて、それは幻影である。内的なものであれ外的なものであれ、経験が我々の見解…