2021-11-23から1日間の記事一覧

よろずの紙反故 2

愛染の隠し扉で息止める君 愛憎の柵を越えたる虎の子よ 横須賀や愛想づかしの青海波 竹籠のあいだる君を抱擁し 憎しみもあいつのなかの四錐体

一言一話 108

フランツ・カフカ (1955年) 作者:マックス・ブロート Amazon オドラデク 『おまえさん、名前はなんというの。』――『オドラデク(Odradek)。』(この名前は『反逆者』を意味する一連のスラブ語を思いおこさせる。種族rodにそむき、神のおぼしめし、すなわち…

ケネス・バーク『宗教の修辞学』 13

Ⅱ.始まり (音楽性および観念として考えられ、方向性と否定に強調点が置かれた冒頭。本の最初の文が含むもの。文体の範型としての『詩篇』の重要性。称讃の心理学。他の証拠となる語、特に「探し求める」、「我-汝」、「どうして」。アウグスティヌスの文…

ブラッドリー『仮象と実在』 203

[しかし、一般的な倫理学はそのそれぞれを究極的なものとし、必然的に失敗する。] こうして我々は十分時をかけて進んできた。しかし、ある種の読者のために、善の相対的な性格についてもうしばらくとどまろう。多くの英国のモラリストは、善は究極的で絶対…