一言一話 47
意味作用の問題に関する三つの文学的試み
意味作用の問題に関する三つの文学的試みを例として挙げておく。たえず物の意味を増大させようと試みた、超現実主義(アラゴン「不条理な場所にその場所も知らないある意味を与えること」)。ついで反対に、意味作用を希薄化し、物の不条理性を見出そうと試みた、実存主義(サルトルの『嘔吐』参照)。最後に、目下、フランスの若き小説家アラン・ロブ=グリエは、不条理と非不条理の対立を、また意味の欠如と意味の増殖の対立を乗り越えるようなリアリズムを模索し、純粋な確認の文学を創設しようと試みている。
現在において新しい試みがありうるとすれば、意味を創出しようとすることだろう。