一言一話 157

The 1950s

ジャック・リヴェット「ある革命についてのノート」(カイエ・デュ・シネマ54 1955年クリスマス号)

 

 

1955年のアメリカ映画

 

グリフィスの我々の存在を揺るがすような強襲ののち、アメリカ映画の第一時代は俳優たちに属していた。次に続くのがプロデューサーの時代だった。ここについに作家の時代が到来した、と主張することは懐疑的な冷笑を招き寄せるであろうことは私も十分に承知している。なにか学者らしい理論を提唱するつもりはない————四人の名前をあげるだけで充分だ。作家の時代とは次の映画作者たちに属している、すなわち、ニコラス・レイリチャード・ブルックスアンソニー・マンロバート・アルドリッチの四人であり、批評家たちは彼らのことを単に聞いたことがないか、あったとしても、ほとんどなんら本格的な注意を与えていない。なぜ四人なのか。ほかにつけ加えたくもあるのだが(たとえば、エドガー・ウルマー、ジョセフ・ロージーリチャード・フライシャーサミュエル・フラー、そして、次に来るべき有望な者としてジョシュア・ローガン、ガード・オズワルド、ダニエル・タラダッシュをあげることもできる)、現時点において、この四人がトップクラスにあることは議論の余地がない。

 

 

 

リチャード・ブルックスはあまり印象がありませぬ。